バイリンガルへの心意気。はっ!

こんにちは、Maki-Kです。

アメリカで育つ日本人の子供がどれくらい二つの言葉を使い分けて話すのか、本当にケースバイケース。

今日は、私の娘のケースを書こうと思いますが、まずはぜひ今まで「バイリンガルに育てる」ことをテーマに書かれた記事を読んでみてください。できれば記事の下にあるコメント欄も読んで頂けると、アメ10ブロガーそれぞれのバイリンガルについての考え方がよくわかると思います。

過去記事はこちら・・・
Masaさんの「バイリンガル教育2」

Tamamiさんの「バイリンガル環境で育つ子供」

Erinaさんの「我が家のバイリンガル教育」

そして私がバイリンガルに育てるのって難しいんです、と一般的な話を書いた「バイリンガル教育」

上記お三方のケースを見ても、自分の周りの子供たちを見ても、アメリカに暮らしながら日米バイリンガルに子供を育てるのかなりハードルが高そうですね、はぁ・・・。

ため息は置いといて・・・よいしょ、

では、まずうちの娘のバイリンガル具合について書いてみたいと思います。ケーススタディその4です。自分の子供をバイリンガルに育てたいと奮闘しているみなさまの、参考になりますように。

Maki-K家の構成は・・・

:娘には日本語だけで話しかける。家庭内で英語を使うのは夫と会話するときだけ。
専業主婦で基本的に常に娘と一緒にいます。

:英語のみ。日本語はまったく話せません。

:3歳8ヶ月(TamamiさんとErinaさんのお子さんたちより3ヶ月だけ年下です)
8時間×週2回=16時間/週、英語のプレスクールに行っています。
平日、学校がある日以外は一日の大半を私と二人で過ごし、週末はパパも一緒に過ごします。
パパと二人だけで出かけることもありますが、そんな機会は週に5時間くらいかな。

さて、これで娘が現在どれくらい日本語・英語を話すかというと・・・

日本語:英語=5:5。

日本語、まだ頑張ってますね。
言葉が急速に発達する2歳台に、半年間日本で暮らしたことで日本語の基礎がしっかりできたようです。逆に英語は遅れていて、3歳過ぎまで英語は片言で、日本語:英語=9:1でした。

日本にいた間は英語をもっと話させようと、英会話スクールに週二回通っていましたが、それで劇的にぺらぺらになるということはありませんでした。でも楽しかったし、多少でも英語は伸びたと思うので、英会話スクールには行ってよかったと思います。

日本語が話せない夫は、私が彼女に話しかける言葉や私と娘の会話の内容はまったくわからないので、かわいそうだなぁとは思いましたが、私には夫とのコミュニケーションより子供が日本語を身につけるほうが大事。心を鬼にして(ウソ)夫のことは無視です、ムシ。もちろん必要なときは、日本語で話した後英語でも彼に同じ事を言いますが、毎回通訳のようなことはしません。

結局娘が英語を本格的に話し出したのは3歳3ヶ月のとき。アメリカでプレスクールに行き始めてからでした。

それまで英語は片言だったというのは、あくまで発話面で、耳で聞いて相手が英語で何を言っているのかはしっかり理解できていたので、英語のプレスクールにもすんなりなじみました。

そして驚いたのが、プレスクールの初日。
学校から帰ってきてご機嫌さんの彼女。いきなり独り言が全部英語に!こどもの適応力のすごさは聞いていたけれど、こんなに急に変化が現れるとは。早っ!

3歳8ヶ月の今では英語も年相応にぺらぺらとなっています。家庭内でちょっとかわいそうな立場にいた夫ですが、今では娘と会話を楽しんでいます。

以上が、うちの娘の現在のバイリンガル具合です。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

周りを見ていると、どうやら子供は3歳ぐらいから日本語を急速に話さなくなる模様。。。

同じ年の友達がみんなプレスクールに行き始め、日本人のお友達と遊ぶ機会も減り、プレスクールでは英語オンリー。

アメリカにいる日本人のママ友たちも、ここが踏ん張りどころとわかっているので、最近は日本人ママが集まると、どの日本語学校が良いとか悪いとか、そういう話で盛り上がります。あの学校は生徒同士が英語で会話してても先生が注意しないからダメだとか、この学校は読み書きもしっかり教えてくれるとか。ひらがな教えるのはどのドリルがいい?とか。アメリカまで配送してくれる日本の教材は?とか。

我が家は今のところ娘を日本語学校へ行かせる予定はありません(金銭的・時間的余裕なし~)。その分、私がみっちり一緒にいて日本語シャワーを浴びせ、読み書きも教えようと思っています。。。。

実は、現在週2回で行っているプレスクールを、週3回へ増やそうかとも思ったのですが、今、週2回で日英のバランスがびみょーーーに保たれているので、もう少しこのままで行こうと思い直しました。でもどんなにママが頑張っても、小学校へあがるころには日本語学校へやって、日本人の友達を積極的に作らないと日本語キープできないでしょうね。送り迎え大変だな。。。

そうそう、先輩ママたちに聞いたところによると、漢字を覚えさせるには日本のマンガ本が効果的だとのこと。マンガ好きな子供は漢字が読めるそうです。そうか~、マンガってはまるしね!
ということで、小学生中学年くらいになったら、マンガ作戦決行。親が子供にわざわざマンガを読ませるというのもなんか変な話ですが、マンガは立派な日本文化だ!ということにしておきます。

あともう一つ、私が密かに計画していること。。。。日本の男子高校生との遠距離恋愛作戦
娘が思春期に入ったら作戦決行です。どうせ会えないから実害はないし、毎日電話して声を聞きたいとか、日本語会話力UPに超効果的!
ということで、ボーイフレンド候補募集中です。日本在住の現在三歳児君たち???

・・・くだらないことを書きましたが、半分以上本気です。

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最後に、私の娘をバイリンガルに育てることへの決心を書いていきます。

私は、娘の日本語は漢字の読み書きもできるレベルになってほしいと思っています。

彼女が高校を卒業する頃には言葉のバイリンガルだけでなく、言葉の背景にある文化、色彩感覚、匂いなどもわかってくれると嬉しい。「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」と聞いたときに春の日差しにキラキラ光る木々の新緑の風景、山から聞こえる鳥の声、初鰹の味(または鰹漁の様子)がぱぁっと頭に浮かんでくるような。美しい日本語といわれているフレーズを聞いて、彼女にもきれいだなと思ってほしい。

高い理想。
はっきり言って、アメリカにずっと暮らしながらこれを達成するのは無理だと思います。

なので、私は彼女が生長していく過程で何年か、日本に住むつもりです。

まだ具体的にいつ、どのくらいとは決めてませんし、自分でもまだ漠然とした先の話・・・と思っていますが、私は娘にどうしても日本語を習得してほしいので長期移住も覚悟です。

一人っ子の私は、高齢の両親の世話をするために将来、数年間日本に行かなければならないだろうという現実もあります。

日本に住むとなると今度は英語が危ういのですが、実は、私は「英語はまぁ第二言語として話せたらいいや」と思っています。第一言語が他にあって、その上に英語、というのが私の理想です(もちろん第一・第二関係なく両方できれば言うことなしですが)。

私の夫は天文物理学者で、彼が出席するミーティング(日本語で言うと学会でしょうか)に私もお供でよく行くのですが、世界中から集まってくる会議出席者はみんな英語で会話をしています。色んな言語なまりの英語が飛び交っています。毎回、共通言語として話される英語を話せる事の重要性を再認識すると同時に、ハンデのある第二言語でもしっかりコミュニケーションをとって立ち回っている人たちのたくましさに感心します。そして自分の娘にも、こんな風にたくましく国際的な人間に育ってほしいと思うのです。

 

1年半後にはキンダーガーテン(幼稚園)に通い始める娘。どっぷり英語に漬かる日々の始まり。バイリンガル運命の分かれ道です。

日本語を教えることにくじけそうになったら、この記事を読み直して心意気を新たにしよう。。。

 

←東海道五十三次と聞いてピンとくる人間に育つかどうか。。。がんばろうね、お嬢さん。

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2 comments on “バイリンガルへの心意気。はっ!”

  1. 日本人でさえ、日本語が美しいと思っていない人が多い昨今。
    日本の美しさを伝えるのは 容易なことかどうか?
    サンディエゴ在住だから、
    「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」,…. じゃなくて、
    「目には青海」かも。  変更すると
    「目にはブルー 海カモメ鳴き 初ヨット」。 
    ヨットで海へ行くMakiさん家の風景が目にうかびます!

    「東海道五十三次」なんて、江戸と京都を結ぶ道だと思うけれど、
    サンディエゴで  あきちゃんは育っているから、、
    「カリフォルニア国道1号線か101号線」に変化するかも!
    「関所」はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジかな。
    お金をとる Toll があるので!

    美しい日本語。
    これは景色や習慣、その生まれたところの環境とかも影響するから
    むずかしいよね。
    北海道の人が美しい日本語というと、
    「アイヌ語」なんていう人もいるかも。
    沖縄ならどうだろう。
    Makiさんの故郷はどう? 方言のきれいさもあるし。

    九州の友達が教えてくれた熊本弁を アメリカ人の友達の
    パイロットに教えたことがあります。
    覚えてくれたかどうかは わからないけれど。

    教えたのは
    「どぎゃんも こぎゃんも なか」。
    私は大笑いしながら、 彼の言うのを聞いてましたよ!
    楽しい日本語も おもしろいかも!

  2. >シゲさん

    「目にはブルー 海カモメ鳴き 初ヨット」だと、肝心の季節感がないですねぇ。サンディエゴだとそうなっちゃうな。季節、ほとんど関係ないですもんね。

    東海道五十三次は、実家の桑名が宿場町だったし、東海道、中山道、熊野古道などなど、古い宿場町や街道が近くにたくさんあるんです。京都も奈良も近いし。機会がある毎につれて行きたいと思います。桑名の方言はどうかな、三重県は関西弁なんですけど、私も私の家族もあまり方言バリバリで話すことはないですねぇ。

    どぎゃんもこぎゃんもなか、って、うちの夫にも練習させてみよう。

    ところで、海岸線を走るカリフォルニアの1号線はいいですねぇ~。

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